
1995年から30年にわたり、ディズニーミュージカルを上演、計7作品で3200万人以上を動員してきた劇団四季。『女性セブンプラス』では、大ヒットロングランの舞台裏を独占で徹底取材! 今回は『アラジン』から、ランプの魔人・ジーニー役俳優が語った舞台裏、そしてゴージャスな衣裳についても、本誌では掲載しきれなかった情報を盛り込んだ完全保存版で公開します!【前・中・後編の中編。前編から読む】
マンパワーで再現されたきらびやかな街こそがまさに“魔法”
前編では、オーディションや稽古について、初演当時やこの10年を振り返って貴重なエピソードを語ってくれた瀧山さん。ここでは、10年にわたり、途切れることなく上演が続いてきた『アラジン』の魅力について、明かしてくれました。

──瀧山さんが思う、『アラジン』の見どころ、魅力はどんなところでしょうか?
瀧山:いちばん見てほしいのは、随所に散りばめられている魔法ですね。よく「魔法の絨毯はどうやって飛んでいるの?」と聞かれるのですが、私が思う魔法とは、ただそうしたことだけじゃない。
約10年前、ブロードウェイで開幕した当時の最新の舞台技術が使われていることも間違いないんですが、実は意外とアナログな演出もたくさんある。マンパワーも含めてあのきらびやかな舞台が作られていることが、“まさに魔法的”だと感じています。


──では、どういうところがアナログなのでしょう?
瀧山:例えば100人以上もの大行列が登場する『プリンス アリー』のナンバーでは、同じ俳優が1人3〜4回着替えながら、踊って、歌って、はけて、着替えて、また出てきて…というのを繰り返します。
アラジンが逃げ回る『逃げ足なら負けない』のナンバーでは、実物のビルディングのセットをコンピュータ制御で動かします。映像でできるところをあえて実物にこだわるからこそ、迫力が出るんです。
魔法の絨毯も……おっと、深くは言えませんね(笑い)。


──瀧山さんの好きなシーンを教えてください。
瀧山:好きというか、私にとって刺激的なシーンは、やぱり冒頭ですね。幕が上がる前、幕の目の前3cmのところでスタンバイするんです。音楽とともにバーンと幕が開き、その日の客席の空気を全身で受け止めるわけです。もちろんウェルカムでいらっしゃると思うんですけど、その日のお客さまがどういう感じで来るのか微妙な変化もあって、“サラーム”をどう言うか、ドキドキ綱渡り状態です。
