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《潜入レポート・劇団四季『アラジン』》「ビーズ1粒でも誰の衣裳のものかわかる」コスチュームスタッフのプロ意識

青年アラジンと王女ジャスミンの愛と冒険の物語性に加えて、エキゾチックな衣裳や舞台装置の美しさも魅力(撮影/上原タカシ)(C)Disney
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 1995年から30年にわたり、ディズニーミュージカルを上演、計7作品で3200万人以上を動員してきた劇団四季。『女性セブンプラス』では、大ヒットロングランの舞台裏を独占で徹底取材! 今回は『アラジン』から、ランプの魔人・ジーニー役俳優が語った舞台裏、そしてゴージャスな衣裳についても、本誌では掲載しきれなかった情報を盛り込んだ完全保存版で公開します!【前・中・後編の後編。前編から読む

【衣裳スタッフ】10年たってもへたらず色褪せないメンテナンスの極意

公演後は必ず衣裳のメンテナンスを行うという、コスチューム担当の金澤凪紗さん。収納棚にはあらゆる備品がスタンバイされている
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 大量のビーズ等が使用され、鮮やかな色彩とセクシーなシルエットが特徴的な『アラジン』の舞台衣裳。約300着あるという衣裳のなかから、特にゴージャスなジャスミンとジーニーの衣裳について、パーツやメンテナンスへのこだわりをコスチューム担当の金澤凪紗さんに聞きました。

ジャスミンの衣裳4つのこだわり 

ジャスミンの衣裳は揺れるビーズが可憐さを演出 (左:撮影/上原タカシ)(C)Disney
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『アラビアンナイト』のシーンでジャスミンが着用する衣裳には、ターコイズブルーのシルク生地が使われている。

「肌見せを美しく強調するデザインや、隠す部分の美しいドレープが特徴です。ビーズの刺繍はすべて手縫い。アメリカのデザインを元に、日本で調整を行っています」(金澤さん・以下同)

センターのブローチのような刺繍が豪華。肩紐にもビーズやスパンコールがふんだんに使われている
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後ろのデザインも手抜かりなし
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 とくにゴージャスなトップスの刺繍はぶら下がるビーズも大ぶりで、エキゾチックな雰囲気を高めている。

「さまざまなパーツを組み合わせながら、植物のツルや葉、花などを組み合わせた“アラベスク模様”が刺繍されています。アラビアを象徴する装飾で、日本では唐草模様として有名ですね」

 ジャスミンのハーレムパンツには、サイドスリットが。そこにもちょっとした工夫を発見!

「ゴムをつけることで、激しく動いても肌が見えすぎないようになっています」

 足元にも細かすぎるこだわりがある。

「靴のアッパーに使われているフラワーモチーフを、ヒールにも使用しています。また、淡い色調の花柄は日本スタッフの手描きによるもの。客席からははっきりと見えないところにも、アラジンの世界観を徹底しているんですよ」

ジャスミンの履くゴールドの靴
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