取れかけのビーズ1粒さえ見逃さない

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衣裳から取れたビーズが1粒でもどこかに挟まると、舞台装置が動かなくなる可能性がある。『アラジン』はオートメーションで舞台装置を動かすための溝が舞台にたくさん刻まれていることもあり、ビーズの管理にはとても神経を使っているという。
「『アラジン』の場合、メインキャストはもちろん、アンサンブルの衣裳にもビーズが多く使われているのが特徴です。踊るシーンも多く、しかもアンサンブルは着替えが多いので、ビーズが落ちるリスクが高い。少しでもゆるみを感じたら早めに補強しています。いまではビーズを1つ見れば、誰の衣裳かわかるようになりました(笑い)」

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金澤さんは元々バレエ経験者で、舞台に立っていた側。演じるよりも衣裳制作の楽しさに目覚め、劇団四季に入団したという。
「自分の経験が生きている点があるとすれば、踊りやすいラインを保持しながらも、激しいダンスでも壊れにくい頑丈さを作れることでしょうか。いまはどんな動きにどんな衣裳が映えるのかを考えることがやりがいですね」

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常にメンテナンス待ちの衣裳がラックにかけられているため、スピーディーに手を動かしながら笑顔で取材に応対してくれた金澤さん。こうしたスタッフの献身があってこそ、華やかで艶やかな『アラジン』の世界が作られていると痛感した。
劇団四季の『アラジン』は今年、上演10周年。微塵も色あせることなく輝き続ける舞台も衣裳も、ぜひご堪能あれ!
取材・文/辻本幸路 撮影/五十嵐美弥