美智子さまを心配そうに
美智子さまは昨年のお誕生日でも、内戦下のシリアに実在した図書館に発想を得た絵本を読まれていると明かされ、戦争による悲劇に思いを寄せられ続けている。5月19日からは葉山御用邸で上皇さまとご静養に入られ地域住民と会話を交わされるなどしたが、その直前には大相撲観戦の予定がお疲れのため取りやめになった。
「過去には“私と愛子は感性が似ている”と述べられるなど孫娘をかわいがってきた美智子さまのことを、愛子さまも気遣われています。今年の新年一般参賀の折には、美智子さまのご様子を心配そうに注視する素振りも見せられていました。
愛子さまは成年式で“私は幼い頃から皇室の皆様が国民に寄り添われる姿や、真摯にご公務に取り組まれる姿を拝見しながら育ちました”と語っておられます。おひとりでの海外訪問を担われるようになったことで、継承してきた平和への思い の重要性を、一層強く感じておられるようです」(前出・皇室ジャーナリスト)

上皇さまは2006年のシンガポール訪問の折、第二次世界大戦での戦禍に触れ「貴国においても、尊い命を失い、さまざまな苦難を受けた人々のあったことを忘れることはできません」と平和への思いを述べられている。それを受け継ぐ愛子さまが、同国で過去の暗い歴史に光をあてることになる可能性もある。南方での戦争や抑留の歴史に詳しい、立正大学名誉教授の増田弘氏が語る。
「シンガポールには終戦時、約4万人の日本人がいたとみられます。戦後には同国の南方60kmにあるレンパン島に南方の各地から日本兵が集められ、勝利国となったイギリス側に過酷な無賃労働を強いられました。シベリア抑留と比べて、南方での抑留はあまり注目されませんが、マラリアが蔓延するなど悲惨なものでした。そうした歴史にも、愛子さまのご訪問で関心が集まればうれしいですね」
期待を述べたうえで、こんな秘話も明かす。
「私が館長を務める『平和祈念展示資料館』の出張展示を中学生だった愛子さまがご覧になり、抑留者などの労苦を学ばれたことがありました。後ろから雅子さまに解説してもらいながら、熱心に展示に見入っておられたのを覚えています」
ラオスと日本、両国の絆を見事に深められた愛子さま。次なる海外訪問では、皇室が受け継いできた平和への思いも花開くことになるだろうか。
※女性セブン2026年6月11日号