【オバ記者連載22】愛は止められない!?50代既婚男性と新宿デート　　

当サイトがおくる好評連載『アラ還・オバ記者の悪あがき美容道中』。現在59才、バツイチ独身、自らを「女の崖っぷちから、一歩落ちている」というオバ記者ことライターの野原広子が、美容、ダイエットに奮闘し、女を磨く日々を綴ります。

オバ記者が目指すのは、還暦を迎えるその日までに人生の伴侶をゲットすること。今回は、居酒屋で出会った50代既婚男性との続報。メール交換が始まり、ふたたび会うことに…。

＊　＊　＊

30年ぶりに日帰りスキーに行ったら、私と同じくらいの年のスキーヤーがけっこういたよ。で、家に帰り、夕飯を食べた後、体重を量ったらマイナス1.2kg。気をよくしてトレーニング代わりに、エレベータを使わず、階段の上り下りしているの。

「大腿部など大きな筋肉を動かすと消費カロリーが高い」とはよく聞くけど、そこはアラカン。いまのところ上りより、下りが主。それでも筋肉にかかる負荷は変わらないんだって。

で、先週に引き続き「好きな男」の話。

割烹料理店でミラクルな出会いをしたAさんは翌朝、「深酒はするもんじゃありません。こわいことになります。でもまた飲みましょう」と短いメールをよこしたの。

「ランチしませんか？」のお誘いで靖国神社へ

昨夜、終電を諦めたAさんと割烹店の店主と私と女友達の4 人でパブに流れ、べろべろになったところで、「これはいかんともしがたいけどね」と、プラチナの指輪をはめた左薬指を見せたAさん。「何を言うか！」とも思うし、「また飲みましょう」がホロッとうれしくもあり。

このとき、結婚するつもりでいた男と順調だったら、せめて彼が行方をくらませていなかったら…。「明日の午後、時間ありますか？　ランチしませんか」のAさんのメールは無視したと思う。

待ち合わせは靖国神社。いっしょに参拝したあと、「よくここに来るんですよ」と茶屋に連れて行かれたの。彼が焼きそばと缶ビールを注文して、乾杯。建材会社を経営している彼がなぜ定期的にここに来るかとか、お互いの職歴とか。いわゆる世間話だよね。社内結婚した奥さんは人形作家になって、今、個展に向けて家で作品づくりをしている。

と、ここまで聞き出したころには、日は西に傾いて「じゃ、そろそろ次の店に行きますか」。彼が席を立つそぶりをしたのがタイミング。

「で、お子さんは何人いるの？」と、一歩踏み込むと、「子供はいないんですよ」とAさん。あのとき、「息子は高校やめて家でパソコン三昧。なに考えてんだか」みたいな話だったら、次はなかったとはっきり思うんだよね。少なくとも二人だけで会うことはしなかったわ。

子供なしの気楽な寄り合い所帯夫婦なら、私も4年間だけど経験済みだ。「パパ、ママ」と呼ぶ子供がいないから、責任がない。こっちも罪悪感がない。ていうか、飲み友達に罪悪感もなにもないんだけどね。

もう、なに言ってんだよ。なに考えてんだよ。

靖国神社を出ると新宿の行きつけの居酒屋へ。そこで、彼のもう少し深い事情を聴くことになり、それが、また迷走のきっかけになったんだわ。

続きはまた次週。