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ヨーグルトマニアが、美容と健康目線で選ぶコンビニヨーグルト6品

コロナ禍で高まる健康意識の影響で、ヨーグルト市場も盛り上がっているようです。ヨーグルトはスーパーやコンビニでも手軽に買えますが、その種類の多さゆえに、迷ってしまうという人も多いかもしれません。そこで、今回はヨーグルトマニアにおすすめのヨーグルトを教えてもらいました。

森永乳業の森永アロエヨーグルト ハンディスタイルとミニストップのフローズンヨーグルトとフジッコの大豆で作ったヨーグルトと日本ルナのイーセイスキルトロピカルとカネカ食品のベルギーヨーグルトピュアナチュールアプリコットとわたしのチカラQ10ヨーグルト
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ヨーグルトマニアというユニークな肩書を持つ向井智香さん。普段は、新作のヨーグルトが出ていないか確認するため、コンビニの前を通るときは必ず立ち入るようにしているそうです。それは、コンビニでしか手にはいらないヨーグルトもあるためで、見つけたら即購入していると言います。

目的別、コンビニで買うヨーグルトの選び方

「すべてのコンビニを満遍なく巡ります。コンビニによって扱われているブランドが違っていたり、プライベートブランドの商品も多々あるためです。ひとくちにヨーグルトといってもさまざまなスペックのものが存在しています。まずは目的を明確化し、その目的を満たす商品を選ぶようにしています。

例えばダイエット中に小腹を満たすなら、無脂肪のギリシャヨーグルトがおすすめ。低カロリーで腹持ちもよく、不足しがちなたんぱく質もしっかり摂取できます。仕事や家事の合間の気分転換には、濃厚食感の飲むヨーグルトもいいでしょう。リッチな味わいにホッとひと息、癒されます。

また、体調管理に嬉しい“機能性ヨーグルト”にもさまざまな種類があります。免疫細胞に働きかける『R-1』や、胃で働く『LG21』、紫外線対策には『スキンケアヨーグルト 素肌のミカタ』、ブルーライト対策には『ルテインのむヨーグルト レモン』、口の健康には『ロイテリヨーグルト』など、ぜひご自身のニーズに合ったものを探してみてください」(向井さん・以下同)

コンビニ各社のヨーグルトの特徴は?

「コンビニ各社プライベートブランドのドリンクヨーグルトがありますが、それぞれ特徴が異なるので、把握しておくと便利です。ローソンは、超低脂肪、できる限り添加物を使用しないナチュラル志向。ファミリーマートは、超低脂肪、酸味控えめのやさしい味わい。セブン-イレブンは、脂質あり、とろみあり、果肉たっぷりのリッチテイスト。

私の感覚では、ざっくりとこんな方向性になっていて、気分によってコンビニを使い分けています」

『わたしのチカラ Q10ヨーグルト』(カネカ食品)

なめらかな食感と、ほのかな甘味、酸味の穏やかさが特徴のクセのないヨーグルト。砂糖不使用で糖類は4.7g含まれる。20歳をピークに加齢とともに減少するコエンザイムQ10に着目し、還元型コエンザイムQ10を100mg配合。

カネカ食品のわたしのチカラ Q10ヨーグルト
『わたしのチカラ Q10ヨーグルト』(カネカ食品)149円(税込・編集部調べ)
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サプリ感覚の美容志向ヨーグルト

「吸収率のよい還元型コエンザイムQ10が100mgもはいったヨーグルトです。イワシなら1.5kg、牛肉なら3kgに含まれる量に相当する量。サプリメントでしかかなわなかった量がヨーグルトで補えるのは初めてのこと。毎日摂取できるよう、砂糖不使用の無脂肪タイプで1個42kcalとかなりの低カロリーなのですが、甘味料と寒天でおいしく調整されており、満足感もあります。

Q10には代謝促進効果も期待できますので、ダイエット中の小腹満たしと併せて一石二鳥」

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『ベルギーヨーグルト ピュアナチュール アプリコット』(カネカ食品)

ベルギーヨーグルトと甘酸っぱいアプリコットコンフィチュールの2層仕立て。アプリコットのさわやかな風味としっかりとした果肉感が特長。ヨーグルトは、ベルギーの伝統製法に基づいた2段階発酵により生乳本来の甘みと、ほのかな酸味を感じる味わい、独自のなめらかな食感に。また、4種類の乳酸菌を配合することで、濃厚でコクのある味わいになっている。1つ100g。

カネカ食品のベルギーヨーグルト ピュアナチュール アプリコット
『ベルギーヨーグルト ピュアナチュール アプリコット』(カネカ食品)198円(税込・編集部調べ)
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高級感を味わえる至福の一品

「Pur Natur社と技術提携し、ベルギーの伝統製法を踏襲して作られたヨーグルトです。まるでシルクのように美しいヨーグルトは、なんと生乳90%以上!ヨーグルト自体は無糖で、底にアプリコットのコンフィチュールが敷かれており、好みの具合に混ぜながら食べ進めることができます。あらかじめヨーグルトに練り込まれたタイプとは異なり、アプリコットの香りがとってもフレッシュ。

コク深いヨーグルトと混ざり合い、味覚面もビジュアル面も一級品。大切な自分時間にゆっくり味わいたいヨーグルトです」

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『ミニストップフローズンヨーグルト』(ミニストップ)

甘さ控えめで、ヨーグルト本来の酸味を活かしたさわやかな味わいは、ミニストップ創業以来のもの。できるだけ素材の風味を活かすために良質の原料にこだわるのはもちろん、安定剤と乳化剤を使わず、ヨーグルトの味をそのまま感じられるようにしている。シャーベットタイプの口あたりや、117kcalとカロリー控えめなところも好評で、老若男女を問わず、リピーターが多い。

ミニストップのミニストップフローズンヨーグルト
『ミニストップフローズンヨーグルト』(ミニストップ)151円(税込・編集部調べ)
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愛され続けるヨーグルトアイス

「これからの季節、アイスクリームの代わりにフローズンヨーグルトという選択肢もおすすめです。ヨーグルトに空気を含ませながら凍らせたもので、シャリシャリとした食感が楽しめます。乳酸菌は生きたまま凍っているので機能面も遜色なし。なかなか日本ではなじみのないフローズンヨーグルトですが、実はミニストップでは創業当時から40年以上も販売され続けています。

季節限定でフルーツフレーバーが出ます。今までにパイナップル、いちご、もも、ダブルベリーなどが出ていますが、今年はブルーベリーが登場。こちらは1つ食べてもたったの86kcal。ブルーベリーの果肉・果汁が7%もはいっていて、さわやかであっさりした味わいです」

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『 Isey SKYR トロピカルミックス』(日本ルナ)

アイスランドの健康的国民食である、高たんぱくで脂肪0の乳製品。マンゴー果肉とパッションフルーツやりんご果汁をミックスし、トロピカル感のある味わいに仕上げてある。1個120gあたり86kcal。たんぱく質は12.5g、カルシウムは130mg含まれる。

日本ルナのIsey SKYR トロピカルミックス
『 Isey SKYR トロピカルミックス』(日本ルナ)216円(税込・編集部調べ)
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実はヨーグルトではない伝統的なデザート

「実はこれ、ヨーグルトではないんです。SKYR(スキル)というアイスランド伝統の発酵乳。ヨーグルトの親戚です。脱脂乳を発酵させて水切りしているため、高たんぱく質で無脂肪。濃厚な質感で食べ応え満点。いくつかフレーバーがありますが、今季はトロピカルミックスがおすすめ。まるでスキルから果汁が溢れ出してくるかのようなジューシーさに感動」

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『フジッコ 大豆で作ったヨーグルト 400g』(フジッコ)

大豆本来の栄養とおいしさを最大限に引き出すために大豆をまるごと使用。豆乳では取り除かれるおから部分の栄養や風味がそのまま含まれ、とろりとしたなめらかな食感と、酸味ひかえめのまろやかな味わいが特徴。乳成分不使用、コレステロールゼロ。400g入り180kcal。たんぱく質は16.4g、糖質は5.6g、食物繊維は4.8g含まれる。

フジッコのフジッコ 大豆で作ったヨーグルト 400g
『フジッコ 大豆で作ったヨーグルト 400g』(フジッコ)278円(税込・編集部調べ)
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乳酸菌×食物繊維×大豆オリゴ糖の腸活トリオが含まれる

「乳製品不使用で、大豆を原料に作られたヨーグルトです。しかもおからを搾り取ったあとの豆乳ではなく、大豆丸ごと(薄皮を除く)が原料になっているため、食物繊維が豊富。乳酸菌×食物繊維×大豆オリゴ糖の腸活トリオに加え、大豆イソフラボンが摂取できるのもうれしいところ。

長年カスピ海ヨーグルトを作っているフジッコだけあって、大豆で作ったヨーグルトもカスピ海ヨーグルトを彷彿させるとろーりとした質感。甘い味付けに限らず、しょうゆなども合うので、おかずとしても活躍してくれます」

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『森永アロエヨーグルト ハンディスタイル』(森永乳業)

おなじみの「森永アロエヨーグルト」を手軽に味わえるハンディスタイル。1個135gあたり99kcal。たんぱく質は 4.7g、カルシウムは 150mg含まれる。

森永乳業の森永アロエヨーグルト ハンディスタイル
『森永アロエヨーグルト ハンディスタイル』(森永乳業)174円(税込・編集部調べ)
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見かけたら即買いする食感楽しい“吸う”ヨーグルト

「珍しいゼリー飲料のようなパウチにはいったヨーグルトです。時間のない朝や外出先でもこれならサッとヨーグルトを食べられます。ハマったのは、食べるでもなく、飲むでもなく、“吸う”ヨーグルトというのが新鮮で。粘度の高いヨーグルトがはいっていて、むにゅっと口の中にはいってくる感覚と、アロエのシャキシャキの歯応えが最高です。

原材料に乳酸菌とあるのも注目のポイント。ヨーグルトの発酵とは別に、機能性のある乳酸菌がプラスされていて菌活パワーはひとしお。取り扱いも少ないので、見かけたらとてもラッキーな商品です」

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教えてくれたのは:ヨーグルトマニア・向井智香さん

ヨーグルトマニアの向井さんがヨーグルトの入った器を左手で持ち、右手に持ったスプーンでヨーグルトをすくっている
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毎日1kgのヨーグルトを食す筋金入りのヨーグルトマニア。「カップヨーグルト研究会」(https://yoghurt.love/)の名前で、大手メーカーからご当地ものまで日本中のヨーグルトをレビュー。現在その数1900種類以上。膨大なヨーグルトデータベースと工場・牧場見学、メーカー研究などの知見を生かし、イベント企画や商品開発サポート、講演会、メディア出演など、ヨーグルトの普及活動に励む。2021年全国ヨーグルトサミット公式アンバサダー就任。向井さんインスタはコチラ

撮影・取材・文/竹腰奈生

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