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【大塚寧々 ネネノクラシ#20】私は千切りキャベツに「醤油マヨ」…家族で違う食べ方の好み

大塚寧々
”食のルール”は家族でも異なるという(Ph/LUCKMAN)
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女優・大塚寧々さんが、日々の暮らしの中で感じたことを気ままにゆるっと綴る連載エッセイ「ネネノクラシ」。第20回は、寧々さん一家の「食」のこだわりについて。

* * *
人それぞれ食べ方の好みがある。当たり前だが家族でも皆それぞれ違う。卵焼きは、私はだし巻き卵が大好きだが、夫と子供は甘い卵焼きが好きだ。

目玉焼きは、私は醤油派だけど、夫と息子はソース派。 納豆は、私はもずくと、柚子胡椒を混ぜて食べるのが好き(これは沖縄の「めぇみち」で知った食べ方です)。後は万能ネギと卵を混ぜてわさび醤油をかけるのも好き。夫と息子は、納豆についてるタレで普通に食べている。

私がこんな食べ方もあると驚いた最初の経験は、小学生の時、夏休みにいとこの家に泊まりに行った時のことだ。とんかつにキャベツの千切りがあったのだけど、叔父はなんと、マヨネーズと醤油を混ぜてかけていた。二つを混ぜるということが、小学生の私には驚きだった。

「美味しいから、やってごらん~」と誇らしげな顔の叔父を、疑いの眼差しで見ながらも、おそるおそる混ぜてみた。

「美味しい~!」

「だろう~」満面の笑みの叔父。それ以来私はキャベツの千切りは、ずっと醤油マヨネーズだ。ちなみにソースが大好きな夫と息子は、もちろんソースだ。

キャベツの千切り
キャベツの千切りには醤油マヨがマスト!(Ph/大塚寧々)
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焼きそば、焼き鳥、お菓子…好みはぜんぜん違う

ソースといえば、この間友達が家に遊びに来た時に、うずら卵のソース漬けを持って来てくれた。瓶いっぱいのうずら卵がソースで浸かっている。ちょっとびっくりした! うずら卵何個むいたんだろう~と面白くなった。そして、シンプルだが美味しかった。お酒のつまみにちょうどいい! そして、私が酢醤油卵を作っていたので、その日は、たくさんの卵であふれていて笑えた。

焼きそばも夫と息子はソース焼きそばが好きだが、私はどちらかというと塩焼きそばの方がいい。もちろんソース焼きそばも美味しいですが。

焼き鳥も、私は塩が好きだけど、夫と息子はタレが好きだなあ~。きっとちょっと甘い感じが好きなんだろう。

お菓子の好みも分かれる! 私が好きなお菓子はセンスないらしい! 私がお菓子を買うと、二人して「お母さんが選んだお菓子はなあ~」などとニヤニヤしながら言う。

私が本当に美味しいと思い、大好きなお菓子たちは、夫と息子にはあまり評判よろしくなく、逆に夫や息子が買って来るお菓子は、私はあまり得意ではない。

なので、お菓子は皆それぞれ勝手に自分が食べたいものを買って来る。まあしかし、毎日のご飯を作るのは私なので、基本的には私が食べたいものを自由に作っている。もちろんリクエストあれば応えていますが!

◆文・大塚寧々(おおつか・ねね)

1968年6月14日生まれ。東京都出身。日本大学藝術学部写真学科卒業。『HERO』、『Dr.コトー診療所』、『おっさんずラブ』など数々の話題作に出演。2002年、映画『笑う蛙』などで第24回ヨコハマ映画祭助演女優賞、第57回毎日映画コンクール主演女優賞受賞。写真、陶芸、書道などにも造詣が深い。夫は俳優の田辺誠一。一児の母。現在、出演映画『軍艦少年』が公開中。

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