不調改善

燃える体を作る!つらい冷え症を改善する「タイプ別対処法」を伝授

食事や運動に気をつけても、なかなか痩せない…。そんな人は、実は“冷え”が原因となっていることもあるという。

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「冷え症について詳しく解明されたのは実は最近なので、タイプ別の対処法はあまり知られていません。自己流では逆効果になることもあるので、タイプに合った対処法を行いましょう」

こう語るのは、北里大学東洋医学総合研究所・漢方鍼灸治療センター副センター長の伊藤剛さん。冷えのタイプは主に4つに分類でき、そのタイプによって解消法は違ってくるという。

末端が冷たい「四肢末端型」は、足指ストレッチで改善を

20代の若い女性に多く、手足の末端が冷たいのが特徴。

「手足の冷えを改善するために、足指ストレッチで末端の血流を促します。就寝前に行うと足先が温まりよく眠れますよ。ただし、交換神経が緊張しやすい体質を変えないと、手足の冷えを根本的に改善することができないので、食事や睡眠など生活習慣を見直すことも大切です」(伊藤さん、以下「」内同)

【改善法】足指ストレッチ
イスに座り、右足を左足の太ももにのせる。右足の指を根元から足裏のほうへ曲げる。5秒キープし、一気に手を離して5秒待つ。反対側も同様に。1回5セット。

下半身が冷える「下半身型」は、ふくらはぎを指圧して

中年太りが気になる30代以降にいちばん多いのは下半身が冷えて、上半身は熱い、“冷えのぼせ”といわれる状態。

「お尻の筋肉が硬直することで、腰から足へ伸びる座骨神経中の交感神経を圧迫。下半身の血流が悪くなり冷えを招いています。ですから、お尻のコリをほぐすことが大切」

軟式野球のボールを使って、お尻のコリをほぐしたり、ふくらはぎのツボを刺激するとよい。

【改善法】ふくらはぎ指圧
ふくらはぎの内側、かかとから膝裏の間の下から3分の1くらいの位置にあるツボ(築賓)にボールを当てて押す。1回2~5分。

【改善法】梨状筋(りじょうきん)指圧
仰向けに寝る。ボールを梨状筋(仙骨と股関節をつなぐ筋肉)に当て、体を動かしてコリの位置を探す。痛いところに体重をかけて押す。1回2~5分。

内も外も冷えている「全身型」は、生活習慣を見直して

冷え過ぎて自覚症状がないことも。

「体の中も外も冷えているため、熱が逃げないように衣類で保温。さらに食事量を増やすこと。特に熱に変わりやすい、肉や豆腐などのたんぱく質を積極的に摂取。良質な睡眠や運動など、規則正しい生活を心がけて」

【改善法】夜ふかしをしない
「睡眠不足になると自律神経が乱れ、冷えやすくなります。夜ふかしせずに充分な睡眠を」

お腹が弱い「内蔵型」は、ウォーキングを

交感神経の働きが弱く、熱が逃げやすいため、体の表面は温かいのに、内臓が冷えてお腹が弱いのが中高年女性に多い内蔵型。

「熱が逃げやすい体質なので、温かさを維持しつつ、熱がこもらない通気性のよい衣類で保温すること。また、発熱、放散のコントロールが不安定なので、自律神経のバ
ランスを整える効果があるウォーキングが◎」

【改善法】ぶらんぶらんウォーキング
姿勢を正し、腕をぶらんぶらんと振りながら大股で歩く。腕を大きく振ると胸郭が広がって呼吸が深くなり、血流アップ。毎日10~15分。

※女性セブン2015年1月6日号

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