健康・医療

「腸活」のコツは睡眠、寝起きの水、便チェック、階段を使う

「正常な状態なら、排便のときに力む必要はありません。自然と便意が起きてトイレに行けば、力まずにするっと1分ほどで出て、出た後にスッキリ感があるのが理想的です。硬さは、練り歯磨き粉くらいで、つながっていてひび割れしていない状態。次にトイレに入った人がわからないくらいのにおいしかしません」

毎日快便なのは、便を排出できるだけの充分な筋肉量があり、バランスのいい食事ができている証拠でもある。

「肉などの動物性たんぱく質が多かったり、野菜や炭水化物が少なかったりすると、便のにおいがきつくなるし、ぽろぽろとうさぎのうんちのように硬くなってきます。お肉の摂取が多いとこげ茶色が強くなり、葉野菜や海藻が多いと緑っぽくなります」(齊藤さん)

運動

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階段を使うと、振動が腸の刺激に(写真/アフロ)
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さらに小林教授は腸を鍛える運動について、「特別な運動をする必要はないですが、なるべく階段を使うようにしましょう」と話す。

「階段を使うと、振動が刺激となって腸が動き、足の血流がよくなります。腸まわりの筋肉もついてきます」(小林教授)

加えて始めたいのが、マッサージとエクササイズ。おおたけ消化器内科クリニックの大竹真一郎院長が解説する。

「マッサージは、腸の流れをスムーズにする“腸管マッサージ”がおすすめです。大腸はお腹の右下から上、そして左から下に走っているのでそれに沿ってお腹をマッサージしてください」

この時、仰向けになって膝を曲げるのがポイント。

「体の力を抜くことができます。体が温まっている入浴中に行うのもおすすめです」(大竹院長)

さらに効果的なのが小林教授考案のエクササイズだ。

「腸をつかんで腰をまわす、“お腹つかみ骨盤まわし”は腸がまだ動き始めていない朝におすすめです。腸のぜん動運動を促すのはもちろんのこと、骨盤まわりの筋肉が鍛えられ、頻尿にも効果があります」(小林教授)

少しの心がけであなたの心と体は必ず変わるはず。早速、今日から取り組んでみよう。

※女性セブン2017年8月24・31日号

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