ヨガインストラクターで、アーユルヴェーダ講師の福田真理さんが、アーユルヴェーダの基本を伝授。
【アーユルヴェーダ食事編】色と味で食材を区分け
アーユルヴェーダの食では、色と味を大切にしている。味は、甘み、苦み、辛み、渋み、酸み、塩みの6つに区分けされていて、ドーシャ(体質)によって好みの味があるという。
また、色が濃い野菜は栄養素が豊富で、体を活性化してくれる、と考えられている。中でも真っ赤なビーツは、女性ホルモンにプラスの影響を与えてくれるので、女性にオススメの食材。味が苦手な人は、蒸したり、ローストしたりすると、甘みが増して食べやすさがアップ。
スパイスの中では、万能薬的に働くターメリックに注目を。肝機能の浄化や抗酸化作用などの効果が期待できる。かゆみや血止め、抗殺菌の作用もあるので、ケガや肌荒れした部分にペースト状にして直接塗ってもいい。また、白湯にひとつまみのターメリックと塩を入れて飲むと、便秘改善に◎。
3つの体質別に説明。オススメの食材と調理法をチェック!
ドーシャ別に体にプラスに働く食材や調理法には違いが。ただし体の声を聞くのが大事。”ルール”ではなく、あくまで”参考”として取り入れて。
【ヴァータ体質】
風の要素が強いことから、体が冷えやすくて、便秘気味の傾向が。冷たい食べものは避け、生野菜よりも蒸し野菜、玄米よりも白米、と消化しやすい調理法や食材を選んで。例えば、サラダを食べるときにも、オイルをちょい足しを。食材は甘みが強いビーツやデーツ、スパイスは体の熱を促進し、自立神経を整えるカルダモンがオススメ。
【ピッタ体質】
体温が高い傾向にあるので、熱の属性をもつ食材やスパイシーなものを避けるべし。甘みが多く、体に水分を補充できる旬のフルーツや生野菜は相性が◎。ブドウやイチジク、リンゴ、アボカドなどを手にとって。
【カファ体質】
水が溜まりやすく、太りやすいので、甘いものや小麦を使った食品は、摂取量に注意が必要。黒こしょうやしょうがなど、ピリッとしたスパイスや食材で、体を温めて、代謝を上げるのがオススメ。豆腐や豆乳をはじめ、豆を使った料理も◎。
【アーユルヴェーダ運動編】体を動かすことで心も整える運動は?
ドーシャによって、心と体にプラスを与える運動にも違いが。コンディショニングに役立てて。
【ヴァータ体質】
ストレス耐性が低いので、リラックス系の「リストラクティブヨガ」で心身の回復を図って。プロップを使う「リストラクティブヨガ」は、無理のない姿勢でゆったりとしたポーズをとるので、リラックス感が抜群。静かになれる空間で自分を見つめる時間を設けるのも効果的。
【ピッタ体質】
このドーシャの人は、忙しさを好み、活動的。でも、たまには瞑想を主とした「メディテーションヨガ」で思考のリセットを。イライラしやすく、攻撃的な側面を鎮めるのにも役立つはず。
【カファ体質】
のんびりした傾向だからこそ、あえてアクティブに動く時間を設けよう。動きと呼吸でデトックスする「フローヨガ」、ウォーキングやランニングなどを習慣に。体を動かすことで、心もリフレッシュ!
※「ヨギー・サンクチュアリ」の「ブランド設立10周年アニバーサリーイベント」でのスペシャルレッスンを再構成
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監修:福田真理(ふくだ・まり)
ヨガインストラクター、アーユルヴェーダ講師。世界的に著名なアーユルヴェーダの名医・ヴァサント・ラッド師が校長を務める「The Ayurvedic Institute(ザ・アユールヴェーダ・インスティチュート)」のもとで学び、米国ナショナル・アーユルヴェーディック・メディカル協会(NAMA)のプロフェッショナル・プラクティショナーの認定資格をもつ。ヨガの指導は、アーユルヴェーダに基づいたハタヨガやマルマヨガなどがメイン