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《朝ドラ『ばけばけ』で話題》秋に行きたい島根の旅 グルメ、温泉、パワースポット、文豪・小泉八雲と妻セツの歴史やゆかりの地を一挙紹介

《グルメと巡る》八雲とセツが 愛した松江の町

昔ながらの姿が今も息づき、ゆったりとした時間が流れる城下町・松江。八雲とセツの暮らしに思いを馳せながら、散策を楽しんで。

神秘的かつ恐ろしい日本の精神世界の象徴「国宝 松江城」

神秘的かつ恐ろしい日本の精神世界の象徴「国宝 松江城」
神秘的かつ恐ろしい日本の精神世界の象徴「国宝 松江城」(撮影/北原千恵美)
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松江に滞在中、八雲は松江城を何度も訪れ、その威厳ある姿に強く惹かれていたという。一方で、時に怪物のような不気味さも感じさせる存在であったと『知られぬ日本の面影』に記している。

■松江城
住所:松江市殿町1-5
天守閣入場料: 800円

松江城のお堀は、名物の遊覧船でゆったり鑑賞
松江城のお堀は、名物の遊覧船でゆったり鑑賞(撮影/北原千恵美)
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松江城のお堀は、名物の遊覧船でゆったり鑑賞。八雲が愛した松江の街並みや自然、怪談にまつわる場所に思いを巡らせて。

耳なし芳一の像
耳なし芳一の像(撮影/北原千恵美)
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代表作『怪談』にちなんで建てられた耳なし芳一の像は、松江堀川ふれあい広場乗船場近くにある。

当時の街並みが残る場所で地ビールを堪能「松江・堀川地ビール館」

堀川遊覧船や松江城を楽しんだあとは、地ビールで乾杯! 武家屋敷が続く風情ある塩見縄手が一望できるのも魅力。

松江地ビール「ビアへるん」ピルスナー、ヴァイツェン、ペールエールの飲み比べ(1250円)
松江地ビール「ビアへるん」ピルスナー、ヴァイツェン、ペールエールの飲み比べ(1250円)(撮影/北原千恵美)
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2階レストランでは、松江地ビール「ビアへるん」ピルスナー、ヴァイツェン、ペールエールの飲み比べ(1250円)が楽しめる。

スタッフ・安達敏枝さん
スタッフ・安達敏枝さん(撮影/北原千恵美)
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スタッフ・安達敏枝さんは「塩見縄手を散策後、八雲が愛したビールを楽しんで♪」と。

■松江・堀川地ビール館
住所:松江市黒田町509-1

八雲が点在する街をぶらり散歩「松江京店商店街」

松江京店商店街
松江京店商店街(撮影/北原千恵美)
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八雲が松江で最初に滞在した「富田旅館」(現・大橋館隣)があった京店商店街一帯には、各所に八雲のモチーフがちりばめられている。石畳には、縁を結ぶ2つのパワーストーンが隠れているので探してみて!

石畳には、縁を結ぶ2つのパワーストーンが隠れている
石畳には、縁を結ぶ2つのパワーストーンが隠れている(撮影/北原千恵美)
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石畳には、縁を結ぶ2つのパワーストーンが隠れている
石畳には、縁を結ぶ2つのパワーストーンが隠れている(撮影/北原千恵美)
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■松江京店商店街
住所:松江市末次本町一帯

一緒に記念撮影も叶う!「カラコロ広場」

カラコロ広場
カラコロ広場(撮影/北原千恵美)
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京店商店街近くにある広場。当時まだ木の橋だった松江大橋を渡る下駄の響きが、カラコロと聞こえたことに心惹かれた八雲の文章から名付けられた。広場には、八雲の後ろ姿のレリーフが。

■カラコロ広場
住所:松江市末次本町110

美しいサンセットも必見!「宍道湖・松江大橋」

宍道湖・松江大橋
宍道湖・松江大橋(撮影/北原千恵美)
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八雲は刻々と変化する夕暮れ時を「うつろう時」として捉え、宍道湖の美しさに深く感動していたという。宍道湖から続く大橋川にかかる「松江大橋」は、『知られぬ日本の面影』にも登場。

ビールを買いに訪れた薬局「橘泉堂 山口卯兵衛商店(山口薬局)」

橘泉堂 山口卯兵衛商店(山口薬局)
橘泉堂 山口卯兵衛商店(山口薬局)(撮影/北原千恵美)
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明治20年代に建てられた、現存する歴史的建造物。当時の山口薬局では薬品に加えてビールの販売も行っていたため、八雲がこの店のビールを好んで飲んでいたという逸話もある。店内にある「まちかど博物館」も必見。

薬品に加えてビールの販売も行っていたた
薬品に加えてビールの販売も行っていた(撮影/北原千恵美)
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山口直美さんは「今は八雲にまつわる展示をしています!」と。

山口直美さん
山口直美さん(撮影/北原千恵美)
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■橘泉堂 山口卯兵衛商店(山口薬局)
住所:松江市末次本町34

好んで食べたようかんを再現「一力堂 京店本店」

「一力堂 京店本店」
「一力堂 京店本店」のようかん 「ハーンの羊羹  小倉・紅」各1080円(写真/杉原賢紀)
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甘党だった八雲は、ビールのつまみに和菓子を好んだそう。明治16年に「一力堂 京店本店」の六代目・三津屋作兵衛が作っていたようかんは、今よりも餡の割合が多くやわらかめ。セツは八雲のために松江を離れても取り寄せていたほど、お気に入りだったとか。「ハーンの羊羹  小倉・紅」各1080円。

社長・高見雅章さん
社長・高見雅章さん(撮影/北原千恵美)
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社長・高見雅章さん「目が悪かった八雲は紅羊羹を炭火と間違えたそうですよ!」

当時販売していた菓子づくりを記した、代々受け継がれている製法帳も。

代々受け継がれている製法帳
代々受け継がれている製法帳(撮影/北原千恵美)
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■一力堂 京店本店
住所:松江市末次本町53

八雲ゆかりの料理で舌鼓「サンラポーむらくも」

「拝啓 小泉八雲様 セツ様」
「拝啓 小泉八雲様 セツ様」(写真提供/サンラポーむらくも)
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八雲が好んだ牛肉、うなぎ、牛乳、鶏卵、コーヒーなどを使って現代風の御膳にアレンジ。「拝啓 小泉八雲様 セツ様」6000円(5日前までに要予約)。お吸い物は、八雲が毎朝食した目玉焼き(エッグスふぅ〜ふぅ〜)入り。

料理長・幸野光宏さん「八雲・セツ夫妻をおもてなしする思いで考案しました」と。

料理長・幸野光宏さん
料理長・幸野光宏さん(写真提供/サンラポーむらくも)
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■「サンラポーむらくも」
住所:松江市殿町369

白壁続く武家屋敷の一角にあるそば店「出雲そば処 八雲庵」

鴨なんばんと割子二段2000円
鴨なんばんと割子二段2000円(写真提供/出雲そば処 八雲庵)
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家屋敷跡を改装した趣のある店では、出雲大社を中心として発展した出雲地方の郷土そば「出雲そば」や「鴨なんばん」が人気。江戸時代の面影が残る塩見縄手エリアにある。鴨なんばんと割子二段2000円。

■出雲そば処 八雲庵
住所:松江市北堀町308

八雲が書いた怪談とゆかりのある寺院「普門院・観月庵」

普門院・観月庵
普門院・観月庵(撮影/北原千恵美)
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普門院の近くにあった小豆とぎ橋に関する伝説は、言い伝えをもとに八雲が紹介した怪談の一つ。当時の普門院の住職と会食をし、交流を深めたそう。茶室の観月庵を眺めながら抹茶(茶菓子付き拝観料900円)も楽しめる。

茶室の観月庵を眺めながら抹茶も楽しめる
茶室の観月庵を眺めながら抹茶も楽しめる(撮影/北原千恵美)
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■普門院・観月庵
住所:松江市北田町27

《美肌の温泉》“絵のように美しい村”と記した場所「玉造温泉」

玉造温泉
玉造温泉(撮影/北原千恵美)
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明治24年7月に八雲が来遊した記録も残っている、歴史ある温泉街。〈玉造はたいへんひなびた村で、本当に絵のように美しい。〉と記しているとか。「浸かれる化粧水」「美肌の湯」とも言われる泉質で、潤い成分たっぷりの湯が旅の疲れを癒してくれる。

■玉造温泉
住所:松江市玉湯町玉造

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