品揃えも豊富で、手軽に食事が買えるコンビニ。ダイエット中でも、お腹がすいている時は、栄養やカロリーを気にせず、商品を選んでしまいがち。栄養を熟知したプロ、管理栄養士はコンビニでどんな商品を選び、食べているのか?
管理栄養士の北嶋佳奈さんは、食事を作る時間がない時や、外出先で小腹が空いた時などに、コンビニを利用するという。商品選びの基準は、保存料や添加物などが入っていないこと。原材料をしっかり確認し、できるだけシンプルなもの、知らない材料が使われていない商品を選ぶようにしているという。
「菓子パンやクッキーの中でも、健康への悪影響が懸念される、トランス脂肪酸を含むマーガリンやショートニングが使用された商品は、なるべく買わないようにしています。また、お弁当などの食事系の場合は、保存料や添加物多めの商品は控えます。一方、最近は、大麦やもち麦などを使った健康志向のおにぎりや、素材そのものを活かした商品も増えているので、注目しています」(北嶋さん・以下「」内同)
“体に優しく栄養価が高い”にこだわった北嶋さんが、購入し、実際に食べているという、コンビニフードを5品教えてくれた。
豊富な乳酸菌で美肌と美ボディーをゲット
日本初のギリシャヨーグルト。ギリシャ伝統の水切り製法で、水分や乳清(ホエー)を極限まで除いて作られている。一般のヨーグルトに比べて水分が少ない代わりに、たんぱく質は、なんと3倍! ギリシャでは、肉や魚に匹敵する栄養源だとか。すくい上げた瞬間にツノが立つ。驚きのクリーミーさは3倍濃縮の証だ。
「ヨーグルトの中でも、濃厚&クリーミーさではダントツ! 食べ応えも。プレーンのほかに、ソース別添えタイプや、フルーツソース入りタイプがありますが、私は、プレーン砂糖不使用や、甘さを調整できる“はちみつ付き”が好みです。食べ応えがあり、おやつにはもちろん、朝食にも食べています。整腸作用や免疫力UPに有効な乳酸菌が豊富に含まれ、美肌作りにも効果大! 免疫が上がると、新陳代謝も上がるため、ダイエットにも最適です」
※楽天西友ネットスーパーでの販売価格を記載(2018年10月9日現在)
1枚あたり46kcalと超ローカロリー!
マクロビオティックの理論に基づき、白砂糖・バター・マーガリンは不使用。アーモンドやかぼちゃの種など、こだわりのナッツやシードをたっぷり入れ、白砂糖の代わりに精製していないてん菜(別名:砂糖大根)が原料のてんさい糖で素材の味を引き出している。有機栽培カカオを原料にしたココアパウダーが、隠し味のヘーゼルナッツとマッチして、深みのある仕上がりに。
「材料がシンプルで、安心して購入できる商品です。卵やバターなどの動物性食品を使用していないだけでなく、玄米フレークやナッツ類が豊富に入って栄養価も高い。ザックリとした食感で噛み応えもあり、1枚あたり46kcalというローカロリーも魅力です。てんさい糖の原料となっているてん菜には、腸内環境を整える働きのオリゴ糖が含まれているうえ、体を温める性質もあります」
食物繊維は白米の40倍以上!
絶好調の売り上げを誇る、スーパー大麦バーリーマックスシリーズ。バーリーマックスの食物繊維は、一般的な大麦の2倍、白米と比べると約40倍以上含む。大麦入りご飯に、混ぜご飯の具材として人気のひじきと、鮮やかな緑色の枝豆をプラス。ぷちぷちとした大麦独特の食感と、枝豆のほのかな甘みが特長。
「ふだん不足しがちな食物繊維がたっぷり入り、食事を手軽にすませたい時には便利です。また、鉄分を含む具材のひじきがポイント。鉄不足は貧血を招くので、月経などで不足しがちな女性は意識して摂りたい食材です。さらに、良質なたんぱく質を含む枝豆には、カリウムの含有率が高い。利尿作用を促して代謝を活発にしてくれるので、ダイエットにはおすすめ。肝臓のアルコール分解を補う、アミノ酸も含んでいるので、お酒のお供にもベストです」
豊富なミネラルで健康的な痩せ体質に
こだわりの産地で収穫した4種類のナッツ(アーモンド、カシューナッツ、くるみ、マカデミアナッツ)をブレンドしたもの。それぞれのナッツに合わせてローストすることで、ナッツ本来の香りや旨味を最大限に引き出すことに成功。本格的な製法で、4種類のナッツの味を楽しめるため、ナッツ好きにはたまらない一品。
「ナッツ類は、おやつによく食べます。食塩や油脂を使っていないこの商品は、ナッツ本来の味を味わえるので、特にお気に入り。代謝を促す働きや、健康を維持するための栄養素(食物繊維やミネラル)が多く含まれているので、健康的に体を引き締めるダイエット食としてもおススメ。また、ジップ付きで持ち運びやすいので、外出時にはバッグにしのばせて、仕事中、小腹がすいた時にも重宝しています」
カカオポリフェノールでアンチエイジングを実現
カカオが72%含まれた本格ビターチョコレート。華やかなカカオの香りと濃厚なコク、繊細な苦味が特徴。健康&美容効果もあるカカオポリフェノールの含有量が高く、1枚当たり127mgは、一般的なチョコレートの約2倍以上。ただし、ポリフェノールは、体内に溜めておけず、多量に摂取しても排出してしまうので、1日3~5枚を食べることを習慣にするのがベター。少量のパウチタイプも人気。
「少しだけ甘いものが欲しい時のお気に入り。ほどよい甘さと口溶けで、リラックスできます。砂糖控えめで、カカオポリフェノールやカカオプロテインが摂れるのもポイント。カカオポリフェノールには、肌老化を引き起こす活性酸素を抑える働きがあるので、アンチエイジングに有効です。一方、カカオプロテインは、腸内環境を改善し、便通を促す効果が期待できるので、便秘の改善に◎」
※楽天西友ネットスーパーでの販売価格を記載(2018年10月9日現在)
管理栄養士:北嶋佳奈さん
きたじま・かな。管理栄養士・フードコーディネーター。大学卒業後、飲食店勤務やフードコーディネーターアシスタントを経験し、独立。「こころもからだもよろこぶごはん」をテーマに美容・ダイエット・健康に関する料理本の出版、雑誌でのレシピ開発やコラム執筆、ラジオ・テレビ・イベントへの出演などで活動中。近著に『デパ地下みたいなごちそうサラダ ベストレシピ』(宝島社)、『電子レンジで作る基本のおかず』(オーバーラップ)など。ホームページhale-aina.jp
撮影/黒石あみ
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