こちらの写真を見てほしい。まるでライザップCMのようなビフォーアフター。2018年、多くのダイエットに挑戦してきたオバ記者が、“月曜断食”で7か月で11kgの減量に成功したのだ。
その結果、これまでと変わったことがあるという。それは、男性との出会いが増えたこと。2018年の最終回となる今回は、ゆく年を振り返りつつ、くる年に始まりそうな”恋の予感”をオバ記者がつづります。
* * *
「きれいっ! ほんとに61才ですか?」
「どう見ても10才若い」
ダイエットの記事や広告で見る、こういうホメ言葉を自分がかけられるとは、いやもう、人生って何あるかわかんないねぇ。
カメラのシャッター音の気持ちよさを久しぶりに実感
撮影中もそう。「今のポーズ、いいですねぇ。あっ、その顔、かわいい!」なんて、カメラマンに言われながらシャッター音の中にいる気持ちよさを、久しぶりに思い出しちゃった。私が大デブになる前、小デブだったころに、“イケてるオバ記者”で女性セブンのカラーグラビアを飾ったこともあったのよね~。
30歳以上離れた”年下男子”との出会いが激増!
実はこの秋から公私ともに、新しい出会いがいくつかあって、別に隠すことでもないので年齢を言うと必ずだもの、特に同世代と、年上の男性が目を丸くするんだわ。全く顔色を変えないのは、30代、40代の“男の子”で、またどうしたわけかこの秋から、いっしょに飲んだり遊んだりするのは、この世代。
安い居酒屋で、たわいのない話をしながら、「酎ハイ、もう一杯いきますか?」「いく、いく」なんてやっていると、ふと「あれ? 私いくつだっけ」って、わけがわかんなくなるの。目の前に若い人がいると、勘違いして、えへへ、目がハートになっちゃったりして。
「おにぎり持ったら山下清」だった姿が…
しかし正直な話、今年の春、この連載担当の編集Oくんから、「ほんとうに痩せるんですかぁ~?」と言われながらビフォー写真を撮ったときは、「モテたい」なんてチラとも思っていなかったのよ。「あはは。これでおにぎり持ったら山下清。裸の大将でしょ」って、自分で笑っていたんだから。
まあ、ここまで自分をブン投げることはないけど、痩せてキレイになって男にモテたいなんて夢想できるのは、どう頑張っても40代まで。それ以上の年齢の友達が本気でそんなことを言ったら、今後のつきあい考えるよ。
で、私が、本気で痩せたいと思ったのは、60才で人間ドックを受けたときに、管理栄養士さんから「健康のために肥満から、肥満の入り口まで体重を落としましょう」と言われたこと。そうなるには「15kg減量ですね」と言うの。15kgって…。呆然とする私の手に、ドスンと思い4kgの脂肪の模型を乗っけて、「これが4つです」。
思えばこの時、“デブ底”を打ったんだね。
血圧も高めだし、何をするのもおっくうになって、日々、だらだら。そんな生活習慣を変えるのは生半可なことじゃダメなんだと身が引き締まったわよ。あとはどんな方法でやるかを決めて実行するだけ。さあ、どうする?
「流行りのダイエット」を片っ端から試した”黒歴史”
自慢じゃないけど、私のダイエットの歴史は、失敗の歴史。「流行りのダイエット」と聞けば、片っ端からよ。こぶ茶、どくだみ茶、りんごにゆで卵。怪しげなサプリをのんだり。糖質制限にハマったこともあったっけ。
運動系でいえば、頭が酸欠で痛くなるほど激しいエアロビに、まったりヨガを週に3日。深夜の速足4kmに凝っていたこともある。ビリー隊長のブートキャンプにも入隊したんだから。あっという間に脱走兵になったけど。今思えば何やっても、「どうせダメだよ」ってどこかで自分を信じてなかったんだね。
それが『月曜断食』(文藝春秋刊/関口賢著)は、「毎週、月曜日は、丸一日、絶食する」という逃げ場のないもの。自分に甘い私は、これくらいの強い決まりがないと、ダイエットのスイッチが入らなかったんだよね。
目標の15kgまであと4kg!
この本の広告を見たのが忘れもしない2018年4月9日の月曜日。「よし、今日からやろう」と決めて始めたはいいけど、私くらいのヘビー級になると、5kg減ったくらいでは、「ダイエットしている? うっそだ~ぁ」と笑われるのがオチ。ここまでがいちばんきついんだけどね。
でも6kg減になると、「そういえば…」と言われ、8kgを超えると、「痩せた?」から「痩せたね~」に変わるんだわ。で、7か月で11kg減したら、「すごいッ。体が薄くなってる」と拍手までしてくれた人もいたのよ。
目標の15kg減量まであと4kg!
なんだけどねぇ~。実はなぜかそこで急にブレーキがかかって、月曜だから断食だぞと体に言い聞かせても、言うこと、聞きやしない。ZOZOSUITなんか着て天下に恥をさらしたら、再開するだろうと思ったけど、これまたダメで、ただ今3kgのリバウンド中なの。
でも、このまま、坂道を転がるのはイヤッ。2019年は“食”で攻めるのはほどほどにして、“運動”で“シュッとして、イケてるオバさん”を目指して、むふふな展開もあり? なぁ~んてね。
オバ記者(野原広子)
1957年生まれ、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。
撮影/黒石あみ
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