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【65歳オバ記者 介護のリアル】9年間に及ぶ姑介護をした女性の告白 ようやく終わったときに義姉妹が放った忘れられない言葉

リーダーシップを発揮していた姉が逃げ腰に

この姉妹がR子さんに大きく関わってきたのは、姑が脳梗塞で倒れた時。姑の入院中、姉は「私たち、三姉妹で力を合わせていこうね」と言って、当家の長女としてリーダーシップを発揮してくれた。人の後ろをついていきたいR子さんは姉の指示に従っていればいい。

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長女、次女、R子さんと3人で頑張ろうとなったハズが…(Ph/イメージマート)
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「状況が変わったのは、回復した姑が『どうしても』と言って自宅に帰ってきてから。一度やって来て私がお使いに行っている最中に姑が粗相をしたの。それを姉が仕方なく片付けた。よほどイヤだったんでしょ。実家に帰ってくるときは私がいることをしつこいほど確認して、来てもお土産を置いてさっさと帰っていくの」

あれほどリーダーシップの発揮していた姉とは別人のように逃げ腰になった。

「近所に住む妹も、姑が下半身が不自由になる前と比べたら実家に来るのは半分以下。そして来れば姉に代わって? 私に指し図をするようになったの」

「指し図とは?」と聞くと、「そろそろ夏物のパジャマに変えたほうがいいよとか、母さんはさつまいもの細いのが好きだから、あそこで買って蒸してやるといいよ、とか。ありがたいアドバイスと思えばいいんだろうけど、姑の粗相の片付けの後だったりすると、『口はいらない。手を貸して』と言いたくもなる。もちろんそんなことを言ったら大変なことになるから、我慢しましたが…」

指を指している写真
長女は逃げ腰になり、次女はR子さんに”指し図”するようになった(Ph/photoAC)
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